2016.12.05 09:2212月5日 伊勢通信宇治神社荒木田守武は、伊勢が生んだ最も偉大な俳人です。室町時代、内宮の祢宜であった守武は、神にお仕えするかたわら、俳句の研究に没頭しました。そして、俳諧の基礎を築き、のちの世から「俳祖」と呼ばれる大きな業績をのこしました。『元日や神代のことも思はるる』守武元日の神々しさをうたった...
2016.11.20 08:3311月20日 伊勢通信伊勢紙幣江戸時代、伊勢には「山田羽書」と呼ばれる独特の紙幣がありました。横一寸(3.3㌢)、縦五寸五分(15㌢)の美濃紙の木版刷りで、これは神領伊勢内で通用するお札でした。 発行は奉行所が取り仕切っていましたが、神領のお札だけになかなか信用があったそうです。そして明治4年に廃藩置...
2016.11.15 03:3011/15 伊勢通信曼珠沙華(まんじゅしゃげ)♪ 赤い花なら曼珠沙華 ♪もの哀しいメロディーで知られるこの唄、知っていますか。この唄の主人公、お春さんの書いた手紙が伊勢にあります。お春さんは徳川幕府の命により、十三、四歳の頃に家族共々、長崎から遠くジャガタラ(今のジャカルタ)に渡りました。「日本恋し...
2016.11.13 06:3711/13 伊勢通信おはらい通り・すし久おはらいしの「すし久」は、由緒ある料亭です。江戸時代から「酒呑、名代のすし久に集まる」と評判記にも書かれ、勅使の宿としても有名でした。それが修復され、伊勢志摩の味処として生まれ変わって、また人々に親しまれています。特に神宮から払い下げられた古材を要所に配し、伊...
2016.11.10 10:2211/10 伊勢通信伊勢音頭・六軒茶屋伊勢音頭の一つにこんな一節がのこっています。♪明日はお立ちか、お名残り惜しや六軒茶屋まで送りましょ♪六軒茶屋…おもしろい名前ですが、松阪市六軒町にのこる地名です。江戸時代、ここは、江戸・京・大和からの三本の街道が合流する宿場でした。伊勢まであと半日のところです。...
2016.11.05 02:4111/5 伊勢通信長峯神社外宮、内宮の古市街道の中間に古市町があります。昔、三大遊廓の一つと言われた所です。芝居小屋だけでも三つもあったのですから、大変な盛り場だったそうです。そして、江戸や上方の役者も「この古市で当たりをとらなければ千両役者とは言えない」とされていたのだそうです。静かな住宅街の一...
2016.10.28 09:0310/28 伊勢通信史跡・斎王宮跡近鉄電車で伊勢に入られる数分前、明和町のあたり車窓左手に、史跡の発掘現場があります。昔の「斎宮」跡です。斎宮とは、神宮の祭りをつかさどるために今に派遣された皇女「斎王」の住居。そして、皇室が神宮に皇女を派遣したのは、飛鳥時代に始まり南北朝まで続いた、古い制度でした。...
2016.07.04 01:347/3 伊勢通信志摩町和具・潮かけ祭3日は、誰かれかまわず、海にほうり込み、海水をかけ合う「潮かけ祭」が行われました。志摩町和具(わぐ)に七百年前から伝わる奇祭です。午前10時に、土地の八雲神社を出た御神体が、海上2.5㌔の和具大島へ向かうところから、祭は始まります。御神体渡御(ごしんたいとぎょ...
2016.06.21 10:266/21伊勢通信伊勢型紙伊勢型紙、最近何かと取り上げられる機会が多いですが。着物の模様を布地に染めるときに使われます。和紙を柿渋で加工した紙に、さまざまな手彫りの技法を用いて模様を彫り抜いています。精緻で鮮やかな線が日本的なデザイン美を形づくってています。その素晴らしさに、思わず見入ってしまうほ...
2016.03.03 17:093月3日 伊勢通信◎伊勢通信(3日)伊勢、朝から見渡すかぎり雲一つ無い青空が一日中広がる一日でした。朝は寒かったですが日中は風も弱く暖かな日でした。朝はよく冷え込んで最低気温は-2.5゜、日中の最高気温は14.2゜でした。〇幸神社・申の日大祭 幸神社と書いて「さいのかみさま」と呼ばれてい...